春日鉱山 美束坑 探訪記録
66452019年5月4日
岐阜県。
県道32号線を走る。カーブが多いが道は広く走りやすい。目的の建物に近づくにつれ鉱山関連と思われる廃墟が目立ってくる。
ー見えてきた。
春日鉱山/美束坑
1951年開坑、70年代〜80年代閉抗?2000年には既に閉鎖されてからかなり時間が経っていた。春日鉱山には全部で3つの抗口があるのだがこの美束抗(みつか)が最初に稼働した抗口であった。
劣化具合から見るに恐らく閉抗されたのも美束抗が一番早かったのでは。内部にある遺構からおおよその年月が分かるかも知れない。
春日鉱山ではセメントやガラス、石灰の原料となるドロマイト、セラミック製品や食品添加物、石灰、石綿の代用品等に使われる珪灰石を産出していた。
簡単な紹介をしたので早速内部に入りたいのだが、道路に隣接しているのがなんとも...車の往来が途切れた瞬間を見て素早く敷地内の土嚢を乗り越えて隠れよう。
...かつてトラックや人が通っていた場所には水が流れていた。
手前に積まれていた土嚢は、この水が道路に溢れ出ないように置かれたというわけか。今はその土嚢も所々破けて植物が芽を出しており自然と同化しつつある。
それにしても水が綺麗。飲めそう。
先ほどのの写真左側のブロック塀あたりから。
苔ですごく滑るのでコンクリの割れたところを掴みながら進む...
ひんやりした空気と新緑...綺麗で、幻想的な、夢の中にいるような...
上に登ってきました。上にベルトコンベアが伸びています。これに採掘物を載せ、適当な大きさに砕き写真奥の漏斗みたいな場所からトラックに積む?でもどこの過程で砕いているのだろう。何処かに粉砕する場所があるはず。
この川?は奥の砂防ダムから来ている。創業当時はどういう風に流していたんだろう。
ところで今登ってきた道はスロープ状になっていたんですね。
防火水槽のような場所から大量の湧き水が流れている。表面のアスファルトは見えず、今は清流と水生植物が主役。
奥に部屋があった。
さっきの部屋から、川を渡ってトラックに積む場所へ鉱石が運ばれる。
採掘した鉱石をトロッコ(電車)に載せ...
よく見るとトロッコのタイヤやワイヤー類が散乱している。
近くに坑口があった。鍵がかかっていた。たまに開いてるらしい。
もう少しリスクを負えば事務室や、配電盤等が見れるらしい。次回は行ってみようか。