廃墟、秋風、追憶

廃墟、風景

旧松尾鉱山 緑ヶ丘団地 探訪記録 前編

令和1年10月29日 15:15-岩手県八番平

 

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小雨が止んだ。冷たい空気にまろやかな光。目的の建物は既に見えていた。

準備をして車を降りた。

 

 

f:id:akikazesya:20200508064441j:plain           松尾鉱山緑ヶ丘アパート

              かつて東洋一の硫黄産出量を誇り、「雲上の楽園」と呼ばれていた。 

 

 

 

 

 

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かつてアパートへアクセスするためのゲート...?(付近にある工事関係者の駐車場脇にもかつてはこの街へアクセスできそうなゲートがあった)車道だったらしき場所からアプローチしてみる。一歩草地に入ると人の背丈を超える草木が迫る地帯になる。

夕暮れ、廃アパート郡、枯れかかったススキが擦れる音と少し冷たい風...最後に残るのは寂しさだけか。それは違うか。。

この場所で生を感じるのは先駆者が残したこの小道だけ...

 

 

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少し歩いたら陽が出てきた。周辺がより一層オレンジ色になり不思議な世界になる。

カメラを構えようとしたら車の走行音がしたのでしゃがむ。プロボックス...お疲れ様です..

”同じ人”だったら鉢合わせしたらどうしようとか考えるが、仕事人だったようで一安心。あのアパート群へのアプローチルートは恐らくここしかない。と言うのも、この道を見つけるまでに色々進んでは断念したからです。ここ以外の道はぬかるんでいたり硬い低木が繁茂していたり建物の基礎?のような縦穴が植物に紛れて落とし穴のように点在していた。このルートが一番安全?だと思う。まぁここ以外にも煙突方面や送電線下の送電設備管理道からも行けそうではあったが。

 

 

 

小道を進んでいましたが、途中で道が不明瞭になってきたので一番近い場所にあったアパートに入りました。

このアパートにはそれぞれ い・ろ・は・に・ほ・へ・と という名前があると聞いたので一棟ずつ見て行こうかと思います。まずはい号棟からです。

 

 

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                    い号棟

 

 

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ストーブが均等間隔に並んでいる。それにしても4面コンクリ打ちっぱなしはいくら暖房設備があると言っても寒いよ...

 

 

 

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それにしてもこの状態、全て自然にこうなったのか?まるで戦の跡地のようだ。

 

 

 

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廊下を上がって各部屋を。

部屋の中に入るのは断念。

 

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写真左に見えるのは独身寮。

 

 

 

 

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建物の中央付近にある階段を登ります。隣の棟と繋がっているみたい。冬は雪で往来が出来なくなってしまいますからね。

 

 

 

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...元々何があった場所...?


 

 

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大きい棚が何個か...部屋の中には大量の木材。

 

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 絵が飾ってある

 

 

 

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少し休憩...風が冷たい....寂しい匂いがする

 

 

 

 

 

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