福島県浪江町 探訪レポート (fukusima)3
少し休憩。日陰と風が気持ちよくうとうとしていた所、外国人に声を掛けられた。
私は英語が話せないので彼が何を言っているのかは分からなかったのだが、彼がフランス出身のアマチュア写真家で、一週間のフリーパスを使い日本に来ている事は分かった。そもそもカメラを持ってこの場所に来ている時点で相手がどういう者かというのは想像に難くない。このあと私は彼と行動を共にすることになる。
...明日にでも自分の住んでる町がこうなるかもしれない。そう実感しながら撮影を行った。
某レンタルビデオ店。数えきれないほどの盗難にあったのだろう。ガラスは割られバリケードも外されレジは壊され、ゲーム機やソフト等の比較的高価なものはほとんど残っていなかった。
パッケージは残っているが中身は空だった。
もはや地震の影響なのか盗難(荒らし)なのか判別すらつかない。自警団や警らもいるようではあるが今回の探訪で出会う事はなかった。
この区域は避難指示が解除されてからまだ2年しか経っていない。(帰宅困難区域除く
住人も1100人と、震災前の1割未満だ。街を歩いていても人が住んでいそうな家はほとんどない。町営の団地等に住んでいるのだろか?(2021年8月時点で、かなり浪江町の復興は進んでおり、立て替えられた家や止まっている車が目立つ。この記事の執筆時点では人が住んでいる家はまばらな印象だった。)
某レンタルビデオ店の上階で営業していた○○庵。多少荒らされていた程度。
非常に見えにくく申し訳ない。某レンタルビデオ店の残留物の多さが異常に感じられるほどに何もない店内。中は水浸しで配線泥棒と思われる跡があった。それを見てふと思ったのだが、なぜこのレンタルビデオ店は完全に放棄されているのだろうか?放棄されているのはこのレンタルビデオ店に限ったことではないが、ほとんどの店舗等は施錠等の防犯対策を行っていた上に、セキュリティを導入している建物もあった。レンタルビデオ店も窓が板張りにされていたが正面玄関は空きっぱなし、商品は当時のまま残されている。この違いが疑問。次回探訪問時までに調べておこう。
某レンタルビデオ店を出て先に進む。